横紋筋融解症の話　その③ 　〜その治療法とリハビリテーション〜

直接的にできる事はまぁ少ない。だけども何度も話している通りに治療と並行してそれ自体の効果を助けたり、二次的な合併症予防、そして不要な廃用症候群を招か無いようにするのが大切だ。

横紋筋融解症もまた早期発見と早期治療が必要なのは言うまでも無く、原因の除去がまた必要だ。もしそれが非外傷性であり何らかの薬剤が原因だと思われる時には即刻中止する必要がある。もし高度の外傷性に伴うものだったら集中治療室の管理となり様々な治療を受ける。

外傷による出血性のショックもまた呈していた場合、それらの治療と並行して治療される。しかし共通するものは血管内脱水の補正だったりもすると僕は思う。あとは電解質の均衡を保つという事だな。そもそも血管内脱水に伴い血圧が保て無いと様々な臓器が虚血ともなるし、電解質の均衡が破綻していると致死的な不整脈を招く。

脱水には輸液が、電解質に関しては薬剤や利尿を促進させるために薬剤が使用される事も多い。体の中の水分を保ちつつ毒素を体の外に出すという事だな。それで尿細管を細くしたらい閉塞させるヘマチン産生も防ぐという事かね。ここではさらに先ほど話した急性腎不全の経過もまた関与する。

なんだそれっぽい事が言えるようになったな。そして当然無闇な臥床は肺炎を招くし、それに体の中で高度の炎症が起きており、肺水腫もまた予防が必要だ。体の中のバランスを意識しつつ、ベッドの頭の部分を上げたりポジショニングもまた重要な介入となる。落ち着いた安静時の姿勢を作るといった事かな。

しかし、その障害が高度の場合には薬剤と併用して一時的な腎代替療法が用いられる事もある。いわゆる一時的な透析というものだな。簡単に言うと体に有害な物質を腎臓のダメージが強い場合に担うという事だね。

腎代替療法にもまた様々な種類があるし、それ自体の話はた腎臓についての話を詳しくしてからだと思うよ。それに有効であってもやはり侵襲は強いし日常生活も制限される。循環動態は落ち着いていない時には持続的に２４時間必要になる事が多い。一旦外に血を出す訳だから血圧が低下する事もまたある。リハビリ中にだってそうだ。まぁそれは医師や看護師、臨床工学技士さんとしっかりと情報を共有しつつ進める必要がある。

まぁ出来る事は限られてはくる。横紋筋が破綻しており、腎不全に至ると積極的な運動療法は難しい。だけども更に二次的な・・・多くは肺炎だな。それを予防するために離床は進める必要がある。その際に多くは体内の水分量に留意し離床する。血管内脱水が進行しているのに体を起こすとさらに血圧が低下する事もまたある。

まぁまずは病態の理解とそれに続発する症状、そして現在の状態をを知って、そこから先を予測する。何よりも目の前の患者を観る事が大切だよ。

今は僕の言葉だよ。

昔の指導者だよ。