ICUでのリハビリの話 その④ 〜必要となる知識とリハビリ〜 【山吹薫の昔の話】

ICU

しっかし朝からこうやって頭をフル回転させると何だか目が覚めるものだなぁ。と進藤守を大きく伸びをする。

山吹 薫
山吹 薫

なんともまぁICUでのリハビリを記した文献は多くはないですが、普段のリハビリと似通った部分も多いのですね。いわゆる早期リハビリテーションというやつですね。

内海 青葉
内海 青葉

確かにそうだねー!一昔前は全身状態が完全に落ち着くまではリハビリなんて・・・みたいな考え方が一般的だったけど今は出来るだけ早期から治療と並行してリハビリテーションを行う考えて方が一般的になってきたよねー。

進藤 守
進藤 守

そうですねー。それで特にしっかりと患者様の状態を管理すためのモニタリングの必要性が必要っすからまぁしっかりと色んな分野の知識が必要となりましたね。

確かに俺もいつの間にか勉強する事が日常になってきたなーと進藤はそう思う。これも山吹薫やこの救急科の面々、目の前で嬉しいのか奇妙に体を歪める内海青葉を眺める。

内海 青葉
内海 青葉

ここからいよいよ本格的なICUでのリハビリの話だねー。まぁ全般的な話では有るけれど、もちろん目標は最初に話したみたいに廃用症候群予防、早期のADL再獲得と二次的合併症予防になるね。今は当たり前になってるけど特に廃用症候群の予防には早期リハビリが必要不可欠と言われているよー。これはもう共通の認識だね。

山吹 薫
山吹 薫

そうですね。それはICU入室中に生じるICU-AWといった神経筋障害、認知機能障害、精神心理面に及ぶ様々な障害やICU退室後にもそれらが継続するPICS、そしてせん妄の予防や軽減効果も期待されています。それらに関しての詳しいところは・・・また主任が来た時にでも教えてもらいましょう。

進藤 守
進藤 守

ふむふむ。他にもICU入室時には人工呼吸器を使用していて、またそこからの早期離脱もまた目標になるから早期の嚥下機能の評価も求められるところだよな。入室に至る疾患や人工呼吸器離脱後に生じてしまう問題。沢山有るとのことだからそれはまた勉強してから伝えるよ。

ふむと山吹は腕を組む。話しているとSTである自分の役目もまた大きいのだと進藤はそう思う。そう責任を感じてからは自然に家にいても文献に手が伸びるようになっていた。不思議なものだとそう思う。

内海 青葉
内海 青葉

そして体位ドレナージや咳嗽練習、横隔膜呼吸練習など呼吸リハビリテーションはICUに関する書籍の中でも必ずと言って良いほど紹介される治療アプローチの一つとなっているね。二次的合併症予防から早期の離床にまで幅広く必要なICUでリハビリする上での基礎ともなるとボクは思うよー

山吹 薫
山吹 薫

ふむふむそうですね。確かに文献を漁っていてもよく見るような気がしますから、それだけ重要ということでしょう。手技よりも確かな知識に沿って必要なことを行うというわけですね。それもまぁ疾患に合わせてというところですね。

進藤 守
進藤 守

なるほどなぁ。確かに常に同じ疾患を対象としている訳ではないから、本当にたくさんの知識がいるなぁ。そればっかり言ってるような気がするけど・・・まぁともかく目の前の患者様に一生懸命になる!ということは変わらないよな!

良いこというねーと内海は奇妙に体を揺らす。その言葉に俺も医療従事者みたいになってきたのだろうかと振動はふんと鼻を鳴らす。しかしあの可愛らしい主任さんとお話に来たのに、今日はまだ来ていないのだろうか?そんなこともまた進藤は考えるのだった。

山吹薫の覚書88

・基本は廃用症候群予防、二次的合併症予防、そして早期ADLの再獲得になる。

・特に呼吸リハビリテーションは治療アプローチの一環として求められるため、知る必要がある。

・進藤が真面目に話をしているのを見ると違和感に感じる。まぁそれは良い事だ。

【〜目次〜】

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