石峰優璃の本の中 〜さよならを伝えるということ〜

総論

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【看取りのセラピスト/ティザーPV第五弾】

いつものように朝が来て、そしていつものように山吹薫に語るのが終わる。せわしなく動き始めた病棟に彼は駆け出していった。

高橋美奈はその場に残ってカルテを開いている。

何か言いたそうな表情をしながら、それでいてその問いを訪ねることをためらうかのように。

高橋との出会いはもう随分と前になる。私が一人きりで残されたこの病棟に訪れたのは彼女だった。

うまく会話ができない人見知りの私だったけど、彼女は遠慮せずに私にまとわりつきそして一緒に学んだ。

辛い時もあった、それでも思い出すその光景には笑顔しか残されていない。それもまた幸運なことだと思う。

彼女もまた成長し、少なくはあるけれど共に戦う同僚たちも増えた。

忙しく責任は重くのしかかる病棟だからこそ新人は育たない。

いや私が育てられなかったのだ。去っていった彼らにも悪いことをしたと思う。それでも自分の中にある想いだけは裏切ることはできない。

そんな中で、彼はとてもよく学んでいた。不器用なしかめっ面をしながら私の話を聞いてくれた。ずっと。

彼の中には私はどのように映っているのだろうか?ただの厳しい上司なのだろうか、それども・・・

石峰優璃は一度首を振る。それ以上は考えないことにしていた。

病棟以外で一緒に過ごした時間、何気ない会話で彩られた日々。

それが例え、ここから別れを告げたとしても彼の中に残っていればいいと思った。共に浮かべた笑顔の思い出と共に。

別れが怖い。いや・・・別れは怖くないけれどさよならを告げるのが怖いのだ。何もかもが終わってしまう気がして。それは私の弱さだと思う。

きっと隣の高橋はそんな私の弱さに気が付いている。

だからこそ言えない。伝えることができない。

きっと彼にさよならを告げることができないのだろうなと思う。

そんな私を彼はどう思うのだろうか。そればかりが気になった。

恨まれるかもしれない。

でも・・・それでも・・・・

彼の中に私が居続けることができるのならば、例え恨まれていたとしても・・・私は幸せだ。

最後の時間は近付いている。その足音だけは鼓動の音と同じくして耳元で鳴り響いていた。

【〜目次〜】

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